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「歯がズキズキ痛む」「歯が抜けてしまった」虫歯や歯周病など歯のトラブルは本当に嫌なものです。歯科ではこういう事態を避けたり、解決するために「予防」と「治療」という2つの考えで対処します。
では、どちらを特に意識すべきなのでしょうか?「予防」と「治療」について簡単に説明しましょう。
予防とは
「予防」は歯が悪くなる前に手を打ち、悪くなるのを防ぐという考え方です。しかし、予防は日頃の歯みがきだけではなかなか難しいことが知られています。どうしても歯みがきでは取り除けない頑固な汚れが歯に残ってしまうからです。ではどうしたらいいのでしょうか?具体的には3ヶ月毎の定期検診に通うことが必要です。そこで、専門家による清掃や正しい歯のみがき方の指導を受けることが予防には大切なのです。これによって自分の歯を多く残すことが可能になります。
治療とは
「治療」といっても元の健康な状態に戻せるわけではありません。歯ぐきが下がってしまったり、治療の過程で歯を削ったりした場合、歯ぐきは元のように上がることはありませんし、削った歯が削る前のように再生することもありません。「悪くなったら治療」を繰り返す治療中心の考え方では、徐々に状態は悪くなっていきます。治療を続けていくうちに歯が抜ける、あるいは歯を抜かざるを得ない状態になることも少なくないのです。
このような理由から、自分の歯を多く残し、健康的な生活を送るためには「予防」のほうが有効です。
しかし、残念なことに日本は治療中心という古い考えのままです。これでは歯が減っていくばかりです。実際に、日本では80歳までに約20本の歯が抜けていく、つまり約8本しか残らないという統計(厚生労働省歯科疾患 実態調査による)があります。
これに対して、予防中心のスウェーデンでは国をあげて定期検診を義務化することで20本以上の歯を残すことに成功しています。考え方1つでここまで大きな差がでてしまうのです。歯を残そうとするならば、治療中心の考えを予防中心に改める必要があります。逆にいえば、予防の重要性を認識して行動すれば、自分の歯を残すことができます。つまり、「悪くなった後」ではなく「悪くなる前」に病院にいくという考えの転換が必要です。
三好歯科では日本やスウェーデンなどの様々な予防法を検討したうえで、最適と思われる方法を患者さんに提供しています。具体的な方法については直接お尋ねください。